2009年01月13日

映画/タクシードライバー

タクシードライバー Taxi Driver
映画/タクシードライバーベトナム帰りの青年トラヴィスは、夜の街をタクシーで流しながら、不浄な世界に苛立ちを感じ始めていた。そんな中、選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画に誘ったことで嫌われてしまった。やがて、闇ルートから拳銃を入手し、彼の車に逃げ込んできた13歳の売春婦アイリスを救うために組織へと乗り込んでいくのだった。

カンヌ映画祭でグランプリを獲得し、マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デニーロの名を知らしめた問題作。夜のNYの街を走る、ひとりのタクシードライバーを主人公に、大都会に潜む狂気と混乱を描き出す。




上映最終日にロキシーさんで鑑賞 上映途中フィルムが切れるというアクシデントにも見舞われたが
マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デニーロさんの作り出した世界は未だ色褪せていなかった。
大人になり、50を前にして、観た感想は高校生の頃、観た衝撃とほとんど変わらない。
返って今、観た方が現実味を帯びてそうでリアルにコワイ。
当時トラビィスをヒーロー視する友人もいたが、ワタシには変人にしか写らなかった。
トラビィスの狂気に満ちた変貌はみるモノを圧倒する。わかっていてもあのモヒカン姿あたりからの
何をしでかすのかわからない怖さがあった。いわゆる目がだんだんと すわってくるのである。
結果、一歩間違えれば犯罪者だったのにヒーローとなり、
また何もなかったかのごとく社会の一員に戻り普通の生活をする。
これがまた同じ人かと思わせるほどやわらかくなったトラビィス演ずるデニーロもスゴイし
病んだアメリカ社会を浮き彫りにする。果たして彼が満足する社会、世界は来たのでしょうか。


これ若きジョディフォスターや監督も出演してて面白く確認しながらも観たが、
ヒモ役で出演してたのがハーヴェイ・カイテルさんだったとは思いませんでした。
大袈裟に言えば胸のつかえが取れたようで(笑) 結構あのヒモもインパクトあるんですよね。
最近ではナショナル・トレジャーシリーズでFBI捜査官役をイイ感じで演じてますね

長野ロキシーさん ありがとうございました。
途中でフィルムが切れてしまい、大変でしたが楽しませていただきました。
フィルムが切れたお詫びの印と鑑賞者全員に無料招待券を配ったようで
ワタシなどかえって申し訳ないです。ありがたく使わせていただきます。(笑)

こういった名作を劇場で鑑賞できる!! ホントありがたいッス。

タクシー・ドライバー(1976) - goo 映画
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タグ :映画批評

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Posted by kobay at 08:00│Comments(5)映画
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「ニューヨークの孤独な青春が今走り出す。」というのは、月曜ロードショーの予告編のタイトルです。中学1年の時にTVで観たのですが、憶えてるものです。そう「タクシードライバー...
中学男子映画「タクシードライバー」【SEEDS通信~昭和系ガーデンデザイナーの日記】at 2009年01月13日 09:59
この記事へのコメント
私この映画、音楽がとっても好きです。
あの切ないサックス・・・
バナード・ハーマンの遺作になってしまいました。
Posted by jan lemo at 2009年01月13日 08:20
私も、初ロキシーで「タクシー・ドライバー」観に行ってまいりました!
中学生の時に月曜ロードショーで観た衝撃は、その後の私の人生に大きな影響を与えましたね。
中学男子が観ると、やばい映画だと、改めて思いました。
当時は、トラヴィスの不器用で歪んだ正義感に共感したのですから・・。
40過ぎてみると、只のビビりのキチ●イだったとは・・・・。
昨今の凶悪事件など、現実がこの映画に近づいた感があり、戦慄させられます。
もっと多くの人にこの映画を観てもらいたいです。
Posted by つのきち at 2009年01月13日 09:56
私もこの映画、音楽だけがすっごく良かったです♪

ヤクザな世界はどうも・・・デ・ニーロは気味悪くて(笑)
あの頃は私も若かったから。
そうでしたか、ジョディ・フォスターだったんですね~
彼女はもっと後の「告発の行方」から認識したんですが、
好きな女優の一人です。

こちらのシアターでも名作劇場あればいいなぁと。
Posted by うたかた夫人うたかた夫人 at 2009年01月13日 10:40
コメントありがとうございます。

<jan lemoさん>
おおお・・なかなかロマンチックな・・
映画の内容とは対照的に映し出される夜のニューヨークの灯り。。。
ラストシーンにおけるあの音楽は誠に聴かせますよね~
やるせない感じが非常に出ていました。
音楽も映画にはなくてはならない要素ですよね
不覚にもワタシはバナード・ハーマンさん 存じ上げませんでした。
他にもいろいろ映画に携わっているのでしょうか・・。
Posted by kobaykobay at 2009年01月13日 15:48
コメントありがとうございます。

<つのきちさん>
ロキシーさんのブログのコメントでつのきちさんが観に来ていたのを存じ上げていましたが
あれ?記事にしないのかなと思ってましたよ(笑)
松本から見に来る価値ある映画かと思います。
間違った方向への解釈さえしなければ(笑)。
しかしそれにしても衝撃さは今観ても変わりませんでした。
何を持って正義なのか、問うには誠に考えさせる映画です。
デニーロさんのイメージまたトラヴィスに戻ってしまいました。(笑)

<うたかた夫人さん>
ワタシ、不覚にも告発の行方 観てません。。。
彼女 この映画観てもどうって事ない役柄なんですが、
そのどうって事ないように演じていることが凄いと思うんですよね。
ん~告発の行方  何かの機会に。

ワタシからするとシネコン か~な~り うらやましいんですが(笑)
Posted by kobaykobay at 2009年01月13日 16:31
 
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