週明け火曜日 午前中ウチの事務所に久しぶりに高校の時の同級生が来た。
久しぶりといってもワタシの親父の葬式以来だから半年ぶりくらいか。
応接間に通し「やぁ いったいどうしたんだ?」という言葉も早々に・・・
彼は中信に本社がある計量器設備製造及メンテの会社に籍を置いていたのだが、
なんと先週、会社が倒産してしまったのだそうだ。
ワタシも非常に驚いた。数年前まで長野にも支店があり、そのころは数人事務所にも居て、
ウチの会社も少し仕事をいただいていた。
その後不況の影響で長野支店も閉鎖の憂き目にあったが、彼は東信地区の支店に移り、
この会社の主なる仕事である機械のメンテナンスは長野地域は彼1人が受け持ち、
自分の自宅を事務所代わりにして、それでも毎日忙しくしていると聞いていた。
それが突然先週末、会社が倒産したと本社から連絡を受けたそうだ。
彼とすればある程度予想はしていたそうだ。
そしてこの日ハローワークに、相談等受けに来た帰りだというのだ。
ワタシは掛ける言葉もなく、ただ今までの経緯やら、何やらを話す彼の言葉を聞くのみだった。
当たり前だが同級生だから、同い年。子供も2人 ウチと同じぐらいのがいる。
まだまだこれから金がかかる年代である。
まったく人ごとではない。
彼にすれば職のアテに来た訳じゃないと思うけど、ワタシも何かできないかと考えたが
ウチとしては業種も違うし、この歳でまた下っ端からやれともいえないし、ましてや手も足りてるし、
これからいったいお前どうすんだと、のど元まで出かけたが、言えずにいた。
そんな気を察してか、すっと立ち上がり「まあ近くを通ったから寄って近況報告しに来た。」と
明るく話してくれた。
幸い彼には人があまり持っていない資格を持っている。頭もいいし、
簡単には見つからないかも知れないが、彼に的確な職場が見つかるだろう。
何か良い伝手が無いかどうかも、いろいろ考えたが、それにしても自分の無力を痛感する。
早く仕事が見つかるよう願ってやまない。